2012年10月14日日曜日

「窓2」について

身近な人に自死された人のための掲示板「窓」管理人のろばです。

このたび、もうひとつの窓=窓2を開設しましたのでお知らせいたします。

経緯と登録方法をご説明します。

「窓2」は、「窓」の姉妹掲示板の会員制バージョンで、閲覧および書き込みは、あらかじめ管理人に申し込んだ遺族当事者のみのクローズドの掲示板です。参加は無料です。

必ず、ルールをすべて読んで了解の上でお申し込みください。

窓1・窓2のルールはこちらです。

登録お申し込みフォームはこちらです。



「窓」 は、2010年2月頃からスタートして以来、どなたでも閲覧・書き込みができる掲示板としてみなさんに使っていただいてきました。

しかし、参加者やアクセス数が増えるにつれて、数は少ないものの、外部からの荒らしなどに悩まされることがあり、そのたびに、掲示板を会員制のクローズドなものにするべきか管理人とし て悩んできました。また、参加者のつながりや信頼関係が強くなると、お互いに警戒心が薄れてしまい、プライバシーにかかわるようなことをつい書いてしまっ たり、少し、心配する場面も出てくるようになりました。

参加者だけならいいのですが、やはりオープン型の掲示板は、誰でも読むことができます。誰がどのよ うな目的で閲覧しているのか、まったくコントロールが不能なのです。

また、参加者が増えてくるにつれ、故人との関係性(たとえば、お子さんを亡くされた方と配偶者を亡くされた方など)によって、微妙に心情が違ったり、雰囲気に乗り切れないなど、それぞれの参加者の心の状態によっても掲示板 を使いたい使い方が少し違うようだったりもして、それによって少し違うスペースが設けられていてもいいのかな、とも感じていました。発言が多すぎて読みきれない、というご意見もあり、それは私も正直、感じていました。

総じて、管理人の最近の実感としては、少し、掲示板が大きくなりすぎて、なんらか対策を立てないと、みなさんも使いにくいし、私の能力も追いついていかないし・・・という感じがしていました。

そうはいっても、なぜ今までオープン型の掲示板にこだわってきたといいますと、やはり、身近な人に自死されて、大きな混乱の中でたどりついた人に余計なお手間をかけたくなかったから、ハードルを高くしたくなかったから、ということがありました。

そこで、もしみなさんが使ってくださるのなら、オープン型の掲示板は今までどおり使いながら、その「奥の部屋」のようなかたちで、クローズド(会員制)の掲示板もつくって、両方使い方によって使い分けてはどうか、と考えました。それが、もうひとつの窓、「窓2」です。

基本的には、「窓」と同じです。ただ、あらかじめ管理人に承認された人しか入ることが出来ないという部分が違います。

また、機能面での大きな違いは、「窓2」では、部屋番号をあらかじめ入力することによって、その部屋番号の発言だけを抜粋して読むことができるようにつくってあることです。最初のうちは、みな さんも戸惑うかと思いますが、いずれ、自然に部屋によって色が分かれてくるのではないかと考えています。なお、それをあえて最初から管理人が色分けしておくのはやめました。みなさんがまず使ってみて、それにあわせて部屋の名前も変えていけばいいのではないかと思っています。

(追記:2012/10/19現在、いくつかの部屋ができはじめています。「はじめましての部屋(自己紹介)」「音楽・映画・本」「はきだし窓」などです。)

(追記2:2012/12/29現在、窓2には、70名以上の方が参加されています。また、「それぞれの窓」をつくりたい人がつくって(強制ではありません。)、自分でスレッドを立ててそこにコメントがついていくことによって、スレッドを立てた人による「窓」ができたようなかたちでコミュニケーションをするかたちも定着してきました。情報を蓄積するためのライブラリーなどもあります。また、年末年始のつらい時期を一緒に乗り越えようということがきっかけで、チャットルームもできました。年末年始だけではなく、いつでも使える「窓のチャットルーム」です。)



ご参加いただけるのは身近な人を自死でなくした遺族のみです。登録してくださる方は、こちらのフォームから登録してください。1日ほどお時間をいただく場合がありますが、登録次第、折り返しご連絡いたします。



なお、ご登録の際に、お名前とメールアドレスをお伝えいただきますが、掲示板などで、管理人がその情報を漏らすことは決してありません。掲示板上では、今までと変わらず、ハンドルでお呼びします。

また逆に、管理人も登録返信の際に氏名とメールをお伝えします。ただ、それらについても、掲示板上などでは書かないでください。管理人は、自死遺族支援関係の市民活動に関わっており(その活動の進捗状況等は近々、なんらかのかたちでみなさまにもお伝えできると思います)、その活動参加者には遺族とそうではない人が含まれているため、活動の上でも、「誰がろばなのか」ということは、一切、世間に出していません。それをやってしまうと、グループの中で遺族とそうでない人の分類をして開示していかなければならなくなってしまい、グループの分断になってしまいます。また、個人的に、「悲しみを乗り越えて」といったような社会の扱いをたいへん疎ましく感じています。そのような理由から、管理人は一般には本名を開示していません。参加者からお名前をいただく以上、こちらもお伝えしないのはフェアではないので参加者個人を信頼してお伝えはいたしますが、それはお互いの胸にとどめておくということで、どうかご了承をお願いいたします。